内容説明
朝鮮民主主義人民共和国では、全日成主席がなくなってから三年三カ月が経った九七年十月八日、ようやく「唯一後継者」である長男の金正日が公式に朝鮮労働党総書記に推薦された。これで、名実ともに最高権力者になり、権力の世襲が完成したのである。乱れ飛ぶ不確定情報から、拉致問題、核戦略など、国際ジャーナリストが確信をもって断言する北朝鮮側“非公認”の秘密情報。
目次
序章 北朝鮮の悲劇「姜一族の物語」
第1章 金正日の拉致工作を究明する
第2章 統制社会の実態を暴く
第3章 亡命者が吐露する心情を聴く
第4章 金正日の執務室を覗く
第5章 人民軍のパレードを観る
第6章 核兵器開発の実態に迫る
第7章 ミサイル開発の現状を解明する
第8章 反乱勃発の可能性を追う
第9章 金正日を見捨てた黄長〓の陳述を読む