徳間文庫<br> 超資本主義

徳間文庫
超資本主義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198908294
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

不況、阪神大震災、オウム真理教事件など、世紀末日本を揺るがす大事件を眼前にし、筆者は、誰もの足元をさらい、誰もが判断でき、誰もに関わる「情況」を批評対象に据えた。論じる基準は「大衆の(原像の)利害」。ここに、筆者の固執がある。「大衆が大衆として理想的に振舞ったとき想定されるイメージ」によって「情況」が捌かれ、「永遠」の課題の解答のイメージが付記された、時代超克の書。

目次

第1章 超資本主義の行方
第2章 政治の病理
第3章 情況との対話
第4章 一九九五年 阪神大震災―サリン―そしてオウム
オウムが問いかけるもの(弓山達也)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bittersweet symphony

1
久しぶりの再読。下部構造が一般大衆寄りにシフトした第三次産業主体の資本主義へと変化しているのに追従できていない右左両サイドの守旧しているだけの蒙昧な層を断罪する、というのが基本スタンス。四半世紀経過した現状的に言うと金融資本主義が肥大化して下部構造の趨勢が一般大衆から再び乖離した状況になっているわけですが、このあたり存命ならどこまで認識できていたか、は気になる所。宗教家としての部分のみを切り分けて抽出した麻原彰晃への評価が当時の状況も加味して一番真似出来ない徹底した姿勢ですね。2021/10/02

七村夏子

1
堅固な人だ。一市民として、一般市民としての姿勢を崩さない。しているのは糾弾ではなく真っ当な一つの「個人」としての意見表明。みなが手に入れられる情報媒体から知り深めるその見識は、私たちの遠くにはなく、身近で、理解することのできる希望への道筋だ。2012/08/13

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