徳間文庫<br> 世阿弥殺人事件

徳間文庫
世阿弥殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198901592
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

50
文庫にて再読(内容大半忘却)。舞台の最中観客が殺されました。さてどんな状況?答え、仮面の演者が観客席にやって来て、斬りかかりました。・・・いや、思い付かんわこんなの(初読時ネットの感想でこのことを知り読んだ)。世阿弥の知識に、意外な事実が(多少後出し感あるけど)ぽんぽん出て来る。結構こういうのを書かされてたとかインタビューにあったけど、それでも振り回されても意固地な主人公含めて面白いのが皆川さんである(ファン贔屓含んでるのは否定しません)。2021/06/25

四葉

9
能をメインにしたミステリかと思ったらあくまで舞台設定止まりの扱いでちょっぴりがっくり。皆川さん得意の黒い人間模様をそちら方面で楽しみたかったですほんともう…!ある意味皆川さんらしくないミステリではあります。2013/06/18

あ げ こ

2
その起源に謎を多く秘めた伝統が彩る凄惨な殺人事件なのに、モチーフ世阿弥なのに、歴史ある名家の闇を描いているのに、そして何より皆川博子なのに、驚くほど口当たりの軽やかな作品。皆川博子作品特有の、残酷で怜悧な悪意、退廃が醸し出す、甘やかな毒気はどうやら今作に於いては不在のようであり、その分精彩に欠け、多少の物足りなさを感じるが、凡庸故に好感の持てる主人公、軽妙な語り口、するすると謎が解けて行く爽快感と、読み進めるのが楽しい一冊。2014/02/17

ぱーぷる・ばんぶー

1
佐渡に残る世阿弥直系と言われる能を取材中の研究家や記者に演者が襲い掛かる・・・。ノベルスにミステリーを書かれていたころの作品で、2時間ドラマみたいな感じでした。2016/03/01

kinta

0
1986年に書かれたミステリー。 時代観もよく出ているし、主人公の置かれた立場、当時の雰囲気も分かりやすい。 佐渡まで行くって、現在と違って大変だったでしょうにねえ。 作者の若い頃のライトな作品であり、軽く読める。 ただ、二重に伏線が張られていたのには、現在の作者の種を見ることができるだろう。 2017/03/31

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