ハング

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198628079
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

凄惨をきわめる死の連鎖は、1件の事件捜査から始まった。
かつて赤坂で宝石店経営者が殺された事件は、一度はお宮入りしたが新事実が浮かび、警視庁捜査一課特捜一係「堀田班」が再捜査に投入された。彼らは犯人を割り出し、自供も得た。が、直後、殊勲の堀田班全員に出された所轄への異動命令。メンバー5人は散り、その一人、小沢は週刊誌記者へと転身した。公判で犯人は、堀田班の植草に自供を強要されたと全面否認に転じ、植草は自殺。納得できぬ元メンバーの津原と小沢は独自の調べを始めるが、事件は警察幹部、大物右翼、同僚刑事らまで絡んだ黒い闇を見せ始める。さらに元堀田班刑事が、刑事の美しい妹が、警察幹部が……と積み上がる死体。事件に隠された謀略とはいったい何なのか!?

内容説明

いったんは迷宮入りした宝飾店オーナー殺しに新事実が浮かび上がった。再捜査にあたった警視庁捜査一課特捜一係「堀田班」は一気に犯人にたどり着き、自供も得るが―。初公判で犯人は、堀田班メンバーに自供を強要されたと言い出し、名指されたメンバーは首を吊った。さらに一人、また一人と積み上がる死体とともに、巨大な闇が姿を現す。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。学習院大学卒業。02年『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。03年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

94
再読。最初から最後まで救いようのない話で読むのが辛かったし悲しかった。(ハング)の題名のごとく殺し屋馳の殺し方は鮮やかだけど生い立ちは悲しい・・・でも最後はあっけなかった。黒幕まであっけなかった。・・・・最後に何かもっとありそうな終わりかっただったかな?消費税のからくりとか真相のとこが1番リアルだったな!!2018/11/11

ひらちゃん

77
読み出してすぐに気が付いた。これ読んだことある。ここまでのシリーズとどう繋がるのか分からないけど、津原はこのままじゃないんだよね?大きな力の中の小さな出来事にされてないよね。みんな悲しすぎるよ。堀田班には会えないんだよね、もう。吊るし屋の馳も悲しすぎる。汚いヤツらのそんな目くらましなんて酷すぎる。次に会った時、津原はどうなってるんだろうな。2021/06/13

R

73
吊るし屋と呼ばれる殺し屋と、それに関わる大きな陰謀めいた事件のお話でした。面白かったけども、胸糞悪いというか、すっきりはしない物語だった、それゆえに面白かったともいえるけど。ある事件について、その奥行きというか、背景に何があって、どう行われているか、そんなことをクローズアップしていて、実際にこんなことが行われているのか、あるはずもないのか、わからないけども、描かれていたストーリーには納得し、憤りを覚えるに十分でした。エンタメを堪能できました。2017/08/17

chikara

61
本当にハードな警察小説でした。目をそらせてはいけない復讐劇が、善悪の壁を越えて交差しているのか。誉田氏はやはり凄い技を持っている!2013/10/10

きさらぎ

57
警察の内部にいる人間がどうやったら組織を信じられなくなり、敵対していくのかがよくわかる。大切な仲間との突然の別離、次々と奪われていく命、何を信じていけばいいのかわからなくなる時やはり信じられるのは昔の仲間だ。自分のために発揮できる力には限界があるが、大切な誰かのためになら命も厭わず走り続けられる人は強い。堀田班はそんな強くて優しい人たちばかりだったのに。誉田作品の流れからすると、きっと歌舞伎町セブンへと繋がっていくんですよね。セブンを先に読んでしまったので、正体不明だったアノ人がこの人だったのでしょうか?2020/07/26

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