目次
生と死の証し(天国はもう秋ですかお父さん(塚原彩)
結婚は夢の続きやひな祭り(夏目雅子) ほか)
生きとし生けるもの(死にきれぬ捨蚕の口の食ひにけり(加藤楸邨)
火を投げし如くに雲や朴の花(野見山朱鳥) ほか)
四季の移ろい(春の山屍を埋めて空しかり(高浜虚子)
明日死ぬ妻が明日の炎天嘆くなり(斎藤玄) ほか)
命の星のうた(半世紀戦後の春のみな虚し(瀬戸内寂聴)
太郎水漬き次郎草生し茄子の馬(川崎展宏) ほか)
著者等紹介
石寒太[イシカンタ]
1943年、静岡県生まれ。本名、石倉昌治。1969年、俳誌「寒雷」に入会、加藤楸邨に俳句を学ぶ。現在、俳誌「炎環」主宰、「俳句αあるふぁ」編集長、毎日文化センター・NHK俳句教室講師。日本文藝家協会・近世文学会・俳文学会・現代俳句協会会員
江成常夫[エナリツネオ]
1936年神奈川県生まれ。毎日新聞社を経てフリーに。以後一貫して戦争に関わる生と死を見つめることで、現代史に対する日本人の精神性を問い続ける。九州産業大学大学院教授。1981年木村伊兵衛賞、1985年土門拳賞、1995年毎日芸術賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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