月光

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198622503
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

お姉ちゃんは殺された、同級生の男子に。偶然のバイク事故に見せかけて、殺されたんだ。美しくて、優しくて、心の真っ白な人だった。お姉ちゃんの死の真相は、あたしがはっきりさせる―。あとを追うように、姉と同じ都立高校を選んだ結花。だがそこには、覗いてはならない姉のおぞましい秘密が―。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。学習院大学卒。2003年に『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みんと

43
ここでは、不倫さえもどちらかというと肯定的に描かれているけど、完全にOUTである。 涼子の相手である教師にも嫌悪感を覚える。 いったい何を考えてるんだ。 誰もがちょっとしたボタンのかけ違えで道を誤ってしまう危うさ、その恐ろしさに身の引き締まる思いがした。 覗き見的な感覚でぐんぐん引き込まれて読んでしまったけど、モヤモヤとした嫌な感じが残ったのも否めない。2013/04/12

ひめありす@灯れ松明の火

41
誉田さんのバイオレンスものブームだったのだろうかこの頃。読み終わって、この二人の姉妹はアンデルセンの人魚姫そのものだと思った。深い海の底。微かな潮の動く音を子守唄に、真珠の様に大切に育てられてきた。でも差し込んできた月の光に魅入られて、払わなくていい犠牲を払って、でも結局誰も幸せな結末を迎えられなくて。それでもあの日皆に均等に降り注いだ真珠色の月の光は全てを浄め慰めるように美しかったのだろう。2010/01/22

スケキヨ

39
とりあえず、最後に先生の元に刑事が個人的に訪れ真相を話した事が、かろうじて物語の中で納得できる一因となった。真実を知らなければあの先生は自己陶酔で生きて行きそうな気がしたから。後はもうなんか蟻地獄みたいで読んでいてつらかった。妹の「葬式のような」家族はこれからどうなるんだろう。2010/08/22

星群

37
姉の死、それは開けてはいけないパンドラの箱。その中身は、暴走の連鎖が生み出したもの。姉の死に関わった人達は、その暴走に巻き込まれていく。人は、誰しも秘密にしておきたいことがある。パンドラの箱は、開けてはいけなかったのだ。2012/07/05

さなごん

35
涼子はつよい人だった。途中読むのがつらかった。最後まで結花を守ったね。清彦と涼子を違う形で結びつけてあげたかった2016/01/09

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