日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198611682
  • NDC分類 160
  • Cコード C0014

内容説明

本書は、本格的な宗教原論である。各宗教の蘊奥(奥深いところ)から説き起こし、比較歴史的に、どのようにして、これらの蘊奥に達したかについて解明し、現代にどんな影響を及ぼしているのかを論ずる。

目次

第1章 宗教は恐ろしいものと知れ
第2章 宗教のアウトラインを知る
第3章 神の命令のみに生きる「キリスト教」
第4章 「仏教」は近代科学の先駆けだった
第5章 「イスラム教」は絶好の宗教の手本
第6章 日本に遺された「儒教」の負の遺産
第7章 日本人と宗教

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

51
この本は理解しやすい。仏教、キリスト教、イスラム教等の宗教の教えとその特徴を分かり易く説明してくれていて、最後に宗教というものの理解に乏しい日本人のための著者の思いと考えを述べて締めくくっている。一回では要所しか理解できなかったけど、この本を何回か読んで宗教の理解を深めたい!と思えるほど私にとっては良い本だった。2021/07/12

肉尊

49
カルト宗教が宗教の本質からいかに逸脱したものとなっているか。経典宗教や儒教をもとに考察を進めていく。キリスト教の話をしているかと思いきや仏教・・と、ここまで目まぐるしい比較は前代未聞だ。その語り口に慣れれば、各宗の差異を明確に掴むことができる。特に本書においては、中観派の「空」の思想について非常にわかりやすい解説となっており、読後に感じる爽快さは、著者の知識の賜物であろう。2022/01/01

ちさと

25
博識な評論家としての小室さんの視点でみる、宗教の現代(日本)への影響。それから啓典宗教や仏教儒教についての理解を深めることで、インチキ宗教に騙されない教養作りを、という本です。章をまたぐと矛盾があったりして(日本に宗教戦争はあった、なかった、など)混乱する箇所もありましたが、最後の二章だけでも読む価値があります。 因みに小室さんは、キリスト教が嫌いなんでしょうか?2018/09/17

デビっちん

24
宗教というと神や仏、信仰等が連想されますが、行動様式と考えると宗教を知らずして人を理解することは難しいことがわかります。宗教とは無関係というのが多くの日本人だと思いますが、特定の宗教に属していないだけで、独特の行動様式を持っているのですから。無限ともいえる数の宗教が存在しますが、本書では日本人になじみの深いキリスト教、仏教、イスラム教、儒教を軸に解説してくれていました。宗教は比較することで面白さが増しますね。2018/11/22

gtn

23
日本人は「キリスト教不感症」との著者の謂いに頷く。日本人には宗教心がないので、理解しがたい贖罪論にそんなもんだろうと分かったような気になる。結果、キリスト教に疑問を呈さない代わりに信仰しようとも思わない。クリスマスは浸透しているが、他国に比べクリスチャンが極端に少ないのも、それが理由だろう。ともあれ、日本は哲学後進国といっていい。調べていないが朝の情報番組で堂々と占いを流すのは日本くらいではないか。当方は、占いが始まると、すぐチャンネルを替えることにしている。2019/04/21

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