出版社内容情報
このマンション、悪人だらけ！？ 祖父の命令で強制的に管理人助手となった青年と店子たちの痛快譚。連作ブラックコメディ。
内容説明
夜の街でやんちゃが少し過ぎた「俺」は、裏社会の大物である祖父ちゃんにお灸を据えられることに。半ば拉致状態で連れて行かれたのは、マンション「リバーサイドシャトウ」。そこは高額の家賃を払って規約を守れば、どんな奴でも入居可能。日本人はもちろん、世界各国から犯罪者たちが集まる無法地帯だった。強引に管理人助手をさせられるハメになった俺の目に飛びこんできたのは手榴弾を握りしめた人間の片腕！赴任早々、手荒い洗礼を受けた俺はすっかり意気消沈。任期は一年だが、それまでもつのか、この命！？
著者等紹介
大沢在昌［オオサワアリマサ］
１９５６年愛知県生まれ。７９年『感傷の街角』で第１回小説推理新人賞を受賞しデビュー。９１年『新宿鮫』で第１２回吉川英治文学新人賞および第４４回日本推理作家協会賞長編部門、９４年『無間人形』で第１１０回直木賞、２００４年『パンドラ・アイランド』で第１７回柴田錬三郎賞、１０年第１４回日本ミステリー文学大賞、１４年『海と月の迷路』で第４８回吉川英治文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がぁ
8
大沢さんにしてはポップな内容だった。後ろ暗い人たちの集まるマンションの管理がどれほど大変かが良く分かった。そんなこと、よく理解したところで日常は変わらないが、面白かった。2018/09/25
rosetta
5
★★★★☆一ヶ月の家賃は100万円。要塞並のセキュリティで住人のプライバシーと身の安全を完璧に守るマンション。例え人を殺しても敷地内なら特殊処理までしてくれる。勿論こんな所に住んでいるのは人に恨まれそうな犯罪者ばかり。日本を裏から牛耳る大物の孫はオイタが過ぎてお仕置きにこのマンションの管理人の助手を一年間勤めることになった。浅田次郎の『プリズンホテル』をどうしても想像してしまう。新刊かと思ったら2015年に文藝春秋から出た本のノベルサイズ版だった。2017/11/20
js-fisherman
2
新宿鮫シリーズがなかなか出ないのでかなり久しぶりの大沢在昌ですが、「～するな、夜明けまで」的シリーズともちょっと違う感じのややシュールな作品で思ったより嵌りました。2017/06/19
侍の笛1吋
1
新宿鮫もいいが、大沢在昌さんのこのような作品もおもしろくて良いです。 走らなあかんシリーズのようにテンポ良く読めました。 続編があっても2022/08/26
Massie
1
単純に面白かったです。コクヘンとか、本当にありそうだなぁ…とか。続編あるのかな＾＾？2017/08/09
