Tokuma novels
闇狩り師 崑崙の王 (新装版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 495p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198508418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

なつかしい男の声であった。「遅くなっちまったな」乱蔵が言った。びくんと、圭子の全身が震えた。へたり込みそうになった圭子を、乱蔵の、太い、大きな手が包んだ。悲鳴が溶け、激しい嗚咽となって、圭子の唇から、乱蔵の分厚い胸へあふれ出た。卒論で安土城をテーマに調査を重ねるうち、長野県木祖川町の旧家、久我沼家にまつわる呪いに巻き込まれた女子大生、露木圭子。謎の老人寒月翁や、異様な体術―鬼勁を操る贄師紅丸らが跋扈する中、囚われの身となったところに、救いの手をさしのべたのは…。口から犬を生みだす老人と少年。彼らにはいったいどんな関係が?“キマイラ”シリーズの重要人物、龍王院弘も登場。“闇狩り師”シリーズ最大のヴォリュームを費やして繰り広げられる、因縁と怨念と呪詛の物語、今ここに甦る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

44
この崑崙の王編では龍王院弘の成長物語だったような。一番大事なのは自分と言いきっていた男、誰や彼やに凹まされて弱気になっていたが・・。しかしこういう本って昭和の時代に実際あっても不思議はないかと。信長に黒人がお側にいたって言う文献もあるくらいだし、人柱などは大昔からずっとあったこと。・・あったことで済ませるわけにはいかないが、現実に於いてもベニスの商人の悪徳高利貸しシャイロックのような人ばかりが、国主と取り巻きとして君臨しているように思える2022/05/08

じじちょん

2
闇狩り師とタイトルにあったが、九十九乱蔵の活躍が少なく、龍王院弘が主人公のような・・・。キマイラシリーズは未読なので、内輪しか分からないセリフも多くちょっと置いてけぼりをくらった。2020/06/11

ゆご

1
龍王院ヒロシの話。ちょうど鬼骨変とつながった。2015/06/02

やまだ

1
前作である蒼獣鬼と同じように余所の喧嘩に首を突っ込む九十九乱蔵。事件のスケールは前作よりもこぢんまりとしているが、格闘描写や残酷描写などはパワーアップしており、比較的に小綺麗な描写が多かった今までの作品に比べてインパクトが大きい。緊迫した展開が続くが少々長いのでだれる。個人的にはもう少し乱蔵が活躍しても良かったんじゃないかなぁと思ったり。2012/07/13

kazukitti

0
その昔読んだんだけど、こないだ黄石公の犬読んで何となく再読。キマイラ読んでないとヒロシの位置がイマイチよく分からないと思うんだけど、ココでもひょっとしたら獏ちゃん先生のよくない癖というか、クローズアップすべき主人公以外の描写に尺取りすぎて結局群像劇っぽくなっちゃてるのねって。昔はそーゆーの気にならなかったんだけど、乱蔵が主人公じゃねぇの?とかね。つか、どう考えてもチンポ爺ぃが活躍し過ぎだろw クロスオーバーするのはファンとしては楽しめるけど、それで主人公が霞んじゃうんじゃなぁ。面白いけど問題。2013/06/08

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