内容説明
敦賀湾沖で起きた核爆発は、北朝鮮軍偵察局の過激分子により上層部の承諾なしに行われたものだった。しかし、このことで金正日国防委員長は南進作戦の前倒しを下命する。地上軍が38度線を越えるのにあわせて、米韓軍の防衛システムを麻痺させる最終兵器を使おうというのだ。この作戦にあわせて、後継を狙う長男・金正男のクーデタ計画がひそかに進んでいた。異母弟で三男の正雲、次男の正哲も軍の支援勢力を使って、正男を実力で排除すべく動き出す。韓国軍が自国の防衛のため北朝鮮のミサイル基地を叩く一方、日本は自衛隊派兵に向けて、国連の北朝鮮非難決議を優先する道を選ぶ。