Tokuma novels
闇狩り師 黄石公の犬

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198508296
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

一家の長、坂田順一郎が不慮の死を遂げた。順一郎は地元漁協の組合長としてダム建設に反対していたため、その利権に群がる暴力団岸又組の手によって殺されたのだ―。そう確信した妻・美沙子は、占いがよくあたると評判の“犬を連れた老人”に、関係者の呪殺を依頼した。その日を境に、周囲に“二本脚で歩く犬”が出没。ダム推進派の議員や建設会社社長が相次いで犬に襲われ、命を落としていった。そして、美沙子も正気を失った状態に陥っている。順一郎の息子・広一は、事態の打開を、九十九乱蔵に託す。身長二メートル、体重一四五キロ。猫又シャモンをひきつれて妖物封じを稼業とする好漢・九十九乱蔵、今回は、山〓(き)と呼ばれる魔物と対決することになった…!!「黄石公の犬」と、旧ノベルズ版未収録の中篇「媼」を掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

10
再読。闇狩り師 九十九乱蔵が帰ってきたw 原点に戻ってます。憑きもの落としに呼ばれた乱蔵。待っていたのは、犬のようだが、人のような体を持つナニかだった… 今回は術師との対決は(ほぼ)無し。乱蔵シリーズでは、往々にしてよからぬ術師が出てくるのだが。定番のヤクザは出てくるけどね。やられキャラ役を一手に引き受けてくれてた。二話収録で、ちょっとした夏の夜の悪夢って感じの作品だったなぁ。2011/04/16

ぐうぐう

9
中断しているものも含めると、日本一、シリーズものを抱える作家である夢枕獏だが、初期の代表的シリーズである『闇狩り師』のことを忘れてはいなかったようだ。実に21年ぶりのシリーズ新刊となる『黄石公の犬』での九十九乱蔵は、いい意味でも悪い意味でも、21年前とまったく変わりがない。今作で『キマイラ』の流れから寺田克也という力強い味方を手に入れた『闇狩り師』だが、長めの中編だったゆえ、やや物足りない内容となった。続く新作長編が今から待ち遠しい。2009/07/11

うりぼう

8
久しぶりの九十九乱蔵、お元気でしたか?2009/08/30

Kira

7
図書館本。闇狩り師シリーズ。長編「黄石公の犬」と短編「媼」収録。『闇狩り師』が面白くて九十九乱蔵も気に入ったので本書を読んでみた。「媼」は面白かったが、「黄石公の犬」は少し冗長な気がする。もともと短編として書き始められたものが長編になったらしいのだが、グロとバイオレンスが増えただけのように思う。2018/04/01

ma2

6
乱蔵が車持ち上げるのも、かならずヤクザがからむのも、やたら自然薯掘っているのもすべて夢枕ワールドの常識。何年たっても変わらない闇狩り師シリーズで安心しました。2010/09/09

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