Tokuma novels
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 322p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198507510
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

劉家の妖物が歌った詩が、李白の「清平調詞」であり、それは時代を遡ること約六〇年前、玄宗皇帝の前で、楊貴妃の美しさを讃えるために歌われたものである―。それを空海に示唆したのは、白居易という役人であった。当時、李白はこれをきっかけに玄宗の寵を得たが、それを妬んだ宦官の高力士の讒言により、のちに長安を追われることとなったという。それを知った空海は、楊貴妃の墓所がある、馬嵬駅に赴く。劉家と綿畑の怪は、安禄山の乱における楊貴妃の悲劇の死に端を発すると看破した空海は、貴妃の墓を暴くことを決意する。墓前で空海は、白居易―のちの大詩人・白楽天と初めて出会う。白は空海に、詩作の悩みを打ち明けるのだった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Dai(ダイ)

16
阿倍仲麻呂の長い手紙により物語りは大きく動き出す気配が。次巻に期待せよ。2014/06/01

ohion

6
07年7月初版本。多分、購入時以来の再読。ひとつなぞを消すたびに次なるなぞがでてくる。夢枕獏ならではの史実の一端を挟みながらの伝奇。楊貴妃のなぞは、まだ、全ては明らかになってない。残り2冊。2018/01/10

毅凛

5
謎が解けていくのだが、解けるたびに新たな謎が出てくる感じです。次巻がとっても気になります。2010/02/20

はち

3
国際都市,長安の魅力をすごく感じます。しかも熟れきって,妖しげで。阿倍仲麻呂の手紙のありかをめぐる話とその中身がこの巻のメイン。2019/01/13

wabisuke

3
伏線を張りまくった2巻でした。しかし夢枕獏さんの文章力には舌をまく。得意のバイオレンス的な描写に、美しく嫋やかなイメージがうまく混じり合っている。楊貴妃はどこへ行ってしまったんでしょうか?次巻が楽しみになる。2018/10/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/543232
  • ご注意事項