内容説明
わたしたちを乗せたボーイング747‐400はニューヨークのジョン・F・ケネディー空港を離陸して三時間あまり。食事のサービスも機内セールスもひと通り済み、ビジネスクラスのお客様にクレームの対応がまずくてひどくしかられたところだった。そのお客様が倒れた!チーフパーサーの客あしらいで助けられたところだったのだが、そのたったいま、わたしを怒鳴りつけたあのお客様が…。まさか、わたしの対応のまずさに頭に来て激しく怒ったから血圧が上がったのだろうか?わたしは、伊豆丸茜。太平洋航空の客室乗務員だ。大体、今回のフライトは最初からトラブル続きだった。民間航空機を舞台に本物の航空サスペンスが離陸。
著者等紹介
夏見正隆[ナツミマサタカ]
1960年生まれ
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感想・レビュー
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たかひー
2
★★★ 基本的に面白いは面白かったけど、曰くありげに書かれていた人間関係とかが不明なまま終わってしまったりと、読後もモヤモヤ。2015/02/25
葉月94
1
大昔の、「のろまなカメ」「教官!」というドラマを思い出した。(見てはいなかったが。)作者の奥さまや、客室乗務員OGの経験談を元にしているそうです。チーフCAが、一番謎でした。ベテラン看護師は、さすがです。2011/02/10
Kenichi Uto
0
新人見習いCAさんのお話です。まー面白いっていえば面白いんですけど。 結局、話のおちがないまま終わってしまいました。航空サスペンス?なんですかねー?2013/04/05
結城あすか
0
この作者のことだから旅客機が運行中にテロリストに占拠されるとかいう展開を期待してしまうのだけど、そんな派手な事件は何も起こらないにょ。ただただ、新人のキャビンアテンダントである主人公が現実のきつい仕事に直面する様子を描いてるだけの、退屈な話にょ。後半になって乗客の一人が発作を起こして生死をさまよう事態になってからは、その対応をめぐる周辺の無責任な態度の描写とかが夏見正隆らしくなってきて、幾分か読めるようになってくるかにょ。2004/12/27
みやしん
0
回収されていない伏線がいっぱい。それでも近年の夏目作品からすると、格段にストーリー性はある。