内容説明
すでに日本海上空でイーグルと戦火を交えた謎の偵察機スホーイ24は亜音速で海面に張り付き、追いすがる自衛隊レーダーサイトの捜索電波はむなしく大気中に消えていった。しかも、つい先ほど三機のイーグルを葬った23ミリ機関砲の前方に据えられた偵察カメラには日本海に面した新鋭巨大原子力発電所の俯瞰ディテールがデジタル映像となって仕舞い込まれていた。一方、小松基地では発進した二機のイーグル、漆沢機と黒羽機が帰還の途上にあった。片発となった黒羽機が長さ8900フィートの滑走路を末端目がけて邁進する。あわや、ジェットバリアにつっこむかと思えたイーグルは黒羽の機転により、滑走路脇の草地へと向かう。だが、そこへ、漆沢機がローパスしようとしていた!空を駆ける航空ロマン。
著者等紹介
夏見正隆[ナツミマサタカ]
1960年生まれの現役パイロット。その航空戦の描写のリアルさは現役ならではのものがある
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感想・レビュー
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Eiichi
18
美砂生、黒羽のX攻撃でフランカーを撃退するシーンで、不覚にも感動してしまった^_^;リアルな戦闘描写が良い作品です。2014/11/04
たかひー
2
★★★★ 空戦シーンはワクワクしながら、政治のシーンはコメディとして笑いながら楽しく読めた。最後はかなりあっさりと終わってしまってちょっと脱力。2015/05/13
葉月94
2
見返しに「航空ロマン」という文字があるが、どこがロマンなのか、私には理解不能。航空戦の描写は、確かにリアルであるが、小説としては、核となる人物を掘り下げ、共感できるような心情の描写がないと、魅力に欠けると思う。人物設定は結構面白そうなのに、話がつまらなかった。2011/02/18
結城あすか
2
本来のクライマックスであるはずの美砂生&黒羽コンビの活躍シーンを端折って唐突に終わってるのが中途半端にょ。2002/11/28