内容説明
安倍晴明が現れない平安京の陰陽寮で当代一の実力者である滋岳魚名は、屋敷にこもり涙恨胆を連木で擂りつぶしていた。この涙恨胆は鴨川の河原に遺棄された無数の死体から集めてきたのだ。人が激しい怒りや憎しみで死ぬときに心臓の裏側に生じる黒ずんだ塊がこの涙恨胆である。魚名は高階成忠の脅迫に屈し、右大臣・藤原道長に対して大元帥の法を呪そうというのだ。成忠は孫の伊周を関白にしたいがために、道長の失脚を画策していた。孔雀は蘆屋道鬼の子、麗門を宿していた。その胎児が腹の中から、孔雀に語りかけるのだ!想像を超えた凄まじい展開と怒涛の迫力、第六巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
6
今回もにぎやかですね。晴明も戻ったし新しい悪役も出て、このままクライマックスへ向かって突き進むのでしょうか。2015/12/13
春
4
後半に入り、やっと陰陽師っぽい要素が増えてきました。更に敵が増えちゃってなんだかすごいことになってます。続きが気になって気になって仕方ない。2014/01/13
ナチュラ
3
シリーズ6作目 冒頭から、また恐ろしい怪物が生まれてしまう。 平安時代を舞台にしたバイオレンス小説。 続きが楽しみです。2013/11/27
み~くま
3
前巻でようやく戻ってきた晴明。なのに、なかなか登場してくれなくてハラハラしました。やっと出てきてくれたかと思ったら、大好きな寿宝が消えてしまうし・・・。(´д`lll) もう、何がどうなっているのやら、さっぱり先が見えませぬ☆でも、最終巻までは泣いても笑ってもあと4冊!!!しっかりとラストまで追いかけていきたいと思います(*v.v)。2011/05/28
わたしは元気
2
どろどろで、怖いのに、辞められない。摩訶不思議な世界。どんな展開になるのか、最後まで、見届けます。2017/06/12