内容説明
かつてはバリバリの銀行員。しかし今はパチンコで細々と生計を立てている佐山智之は、ひょんなことから、小説家志望のアルバイター森二朗を知る。ある日、森から「大金を持っている老人のめんどうをみている」と聞かされた佐山は、その老人に損害を与えずに大金を詐取する方法を練り始めた。かつての同僚で、今も銀行に勤めているものの支店長に恨みを抱く堀越亜沙美を仲間に加え、三人で練り上げた完璧な計画が遂に完成。いよいよ実行に移す時がきたのだ…。コン・ゲーム小説の傑作長篇、新書版で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テニやす
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まさしく詐欺の詐欺。テレビでサスペンスドラマにしたらテンポも良くGood。細かいことは気にしない!2014/08/11
Ayumu Honma
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練り上げられた完璧なシナリオ、舞台は本物の銀行。 巧妙に書き上げらえたシナリオは絶対に成功する、ミッションは老人から1億円を騙し取ること。 典型的なコンゲーム小説。 かなり、リアリティがあって面白かったけど結末は何となく中盤で読めてしまいました。 深谷忠記はやっぱり超社会派の医療ミステリが一番おもしろい気がします。2012/06/23
ブルドック
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詐欺の手口としては、リアリティを感じた。丁寧に順を追っていて、ストーリーはわかりやすいのだが、展開の遅さに少々閉口。リアルに感じる分、キャラもノーマルに思え魅力的に感じられなかった。2012/04/23