内容説明
隅田川に浮かんでいた十歳の少女・関谷正子の死体を発見したのは偶然にも、浅草署の刑事の田島だった。細い首には扼殺の跡。夏にもかかわらず、冬物の古びたセーターを着て、真赤な口紅が頬の辺りまではみ出す様に塗ってあった。少女はなぜ殺されねばならなかったのか…。「歪んだ朝」のほか、エラリー・クイーンが編んだ「日本傑作推理12選」に収録され、イギリス、フランスで好評を得た「優しい脅迫者」、かつて、満を持して自費出版された作品集の表題作「南神威島」など、珠玉の名品五篇を収録した自選集。
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- REV SPEED 2017年2月号
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