内容説明
タロット占いの道具やゲーム、トランプなどを売り出して急成長したＴＴＯ株式会社の田中総一郎社長から日美子に電話があった。社のＣＭに協力してもらったお礼に、夫の二階堂警視ともども香川県綾歌町にあるレオマワールドに招待したいというのだ。一方、ＴＴＯ社の高山薫常務に奇妙な封書が届いた。「１２３ ５６７」と書かれただけで、「死しかない」という隠し言葉にとれるが…。現地で田中社長らとおち合った日美子は、田中の行動に不審を覚え、ついに、遊覧船からつき落とされる男を目撃したのだ。傑作長篇推理。
感想・レビュー
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ゆいまある
70
うどん県から出られない今こそうどん県が舞台になった本を読むのである。なんとレオマワールドで事件が起きるがこれは伏線で、レオマ只の舞台になっただけで全然魅力的にも書かれてないし後半の舞台は関東に移る。主人公は警視の配偶者で色気満タンで魔女修行してて、占いと催眠術で事件に迫る（迫れたの？）という奇妙な味わいのある話。阪神淡路大震災の僅か1年後なのに、「次は関東に地震が来るから」て、関東から陶器を関西に持ち出す場面あり。予言の書？急にオカルト感。予想外にハズレ感なく楽しく読めました。ミステリ成分は薄いです。2020/08/18
