感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしだ まさし
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大藪春彦『人狩り』徳間書店オーヤブ・ホットノベル・シリーズを読了。 敵対する暴力団の壊滅を依頼された便利屋が、相手の懐に潜り込むのだけれど、結局は両方の組織からうまい汁を吸い上げるというもの。ほとんど行き当たりばったりで書いたとしか思えない展開の小説だ。銃を撃ちまくって立ちふさがる警官をかたはしから殺しまくるという非常に乱暴な小説で、当時としてはこれがどう評価されたものやら。 笑ってしまうのが、巻末に「国際女スパイ」という、東京を舞台に女スパイが暗躍しているという誰が書いたとも分からないルポが載って2015/07/07