内容説明
「意味付け復唱法」は子どもの言葉を復唱して授業のねらいへ帰着させようとする方法です。復唱法はごくごく簡単で誰にでも取り組むことができ、とても魅力ある抜法です。筆者グループは、問題解決型授業がどうすれば現場に根づくかということを研究し、子どもの言葉で授業を創る「意味付け復唱法」を指導技法として紹介・普及してきました。この復唱法は「子どもの言葉を繰り返す」という単純な技法でありながら、単元や授業場面が変わると、復唱する言葉も、その後の切り返し方も変わります。そこで、本当に復唱法を修得して授業で活用できるよう、復唱法トレーニングのために本書ができました。子どもの発言には数理を示す「言葉の力」が存在します。ぜひ、復唱法に挑戦し、コミュニケーションが促進される授業を実感してください。
目次
第1章 意味付け復唱法の理論(意味付け復唱法の理論的背景;復唱法の実践的方法論;復唱法で授業を進めるためのレディネス;復唱法の理論(Q&A編))
第2章 学年別復唱法のモデル実践とアイデア(第1学年;第2学年;第3学年;第4学年;第5学年;第6学年)
第3章 復唱法で教師が変わる・子どもが変わる・学級が変わる(教師が変わる;子どもが変わる;学級が変わる)
第4章 復唱法を修得しよう(復唱法トレーニングガイド;校内研修で楽しく復唱法実習;志水塾でトレーニング;復唱法Q&A)
著者等紹介
志水廣[シミズヒロシ]
1952年神戸市生まれ。大阪教育大学卒業、同年、神戸市の公立小学校に勤務後、兵庫教育大学大学院修了(数学教育学専攻)。筑波大学附属小学校教諭を経て、愛知教育大学教授
井出誠一[イデセイイチ]
1964年長野県生まれ。信州大学教育学部卒業。長野県の公立小学校に勤務。平成14年度、愛知教育大学志水教授の下に内地留学し、算数の授業論について研究した。現在、長野県岡谷市立岡谷小学校に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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