出版社内容情報
文学論、故郷・樺太の追憶、作家論、歴史随想など、編集者時代の作品も含め、自伝的感懐をはらませながら歴史と文学の本質を問う
内容説明
歴史文学を論じた「血と血糊のあいだ」等の文学論、戦争で失つた故郷・樺太や青春時代の追憶、エリオットや尾崎士郎、子母沢寛、谷崎潤一郎らをめぐる作家論、著者の「皇女和宮」論の原点をなす一篇をはじめとする歴史随想など、編集者時代の作品も含め、時には自伝的感懐をはらませながら、歴史と文学の本質を問うエッセイ集。
目次
幽霊作品を追跡せよ
幽霊雑誌を追跡せよ
英訳できない日本語
司馬さんの史眼
一弦琴・二弦琴を聴く
トリンコフ・ラウヘンビッチ・メチスキーの半生
さかなになる
暗い銀座
無国籍者の悲しみ
姉の体温
編集者からみた尾崎先生
子母沢寛さんの死
新潟時代の会津先生
首斬り浅右衛門のプライド
剛直柴田勝家の最期
佐久間象山の自意識
勝海舟の実像
最後の将軍・徳川慶喜〔ほか〕