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出版社内容情報
耳切り事件、ピストル自殺の謎…狂気の中で傑作を生んだとされる生涯の暗部に、一世紀間の研究の成果をとり入れた新しいゴッホ像
内容説明
ゴッホといえば、だれでもその耳切り事件を想起する。そして〈狂気の画家〉ときめつけ、「糸杉」も「向日葵」も〈狂気〉が生んだ作品と思いこんでいる。しかし、耳を切ったことが事実としても、一人の芸術家の生涯をそのように単純化していいものだろうか。死後100年、ゴッホ研究はたゆみなく続けられ、たとえばゴッホが残した厖大な手紙もその書かれた順序が違っていたことが明らかにされた。本書はそうした研究の成果を踏まえ、若き日の懊悩から晩年の悲劇にいたる全生涯をきめこまかく追った、この四半世紀で初めて出現した本格的評伝である。
目次
第1部 1853‐1880年(麦畑の葬列;白いカンヴァス;心の病;祈れ、わが心;硫黄色の太陽のもとで)
第2部 1880‐1891年(テオ;馬鈴薯を食べる人びと;ダークグリーン、黒、そして強烈な赤;黄色い家;危険な獣のように)