出版社内容情報
これぞベスト・オブ・どんでん返しミステリ。騙されないとかまえていても騙されてしまう、折原ミステリの真骨頂!
内容説明
安奈は、自分にそっくりな女性を町で見かけた。それが奇怪な出来事の始まりだった。後日、探し人のチラシが届き、そこには安奈と瓜二つの顔が描かれていた。掲載の電話番号にかけるとつながったのは…さつきは養護施設で育ち、謎の援助者“足長仮面”のおかげで今まで暮らしてきた。突如、施設に不穏なチラシが届く。そこにはさつきと瓜二つの女性の願が描かれていて…“双生児ダーク・サスペンス”。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
埼玉県生まれ。早稲田大学卒。編集者を経て、1988年、連作『五つの棺』で作家デビュー。叙述トリックの名手として次々と話題作を発表し、1995年には『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
127
折原一だからと心して読んだはずが・・途中から、あれ?あれ?の?が増えてしまいました。そうですよね、ただのタイトル通りな訳はない。にしてもだ、そうか、そうきたかのラストには心も凍る。育てた親より、濃い血の繋がりなのね・・私も父母に見た目は似ていないのだけれど、どこかにいるのかなぁ。まぁ、今更いたとしてもなのだけれど。今作、お好きな方には堪らない作品かもです。2017/11/14
ダイ@2019.11.2~一時休止
118
帯にはどんでん返しの巨匠とあるが、折原さんは叙述ってイメージなんだけど・・・。オチは想定内でしたが、2時間ドラマのサスペンスものみたいな感じで楽しめます。でもこのタイトルでいいの?2017/11/08
KAZOO
117
久方ぶりの折原さんのミステリーです。最近少しジェフリー・ディーヴァーと同じような感じでスランプ的な気もしたのですが本来の作品傾向に回帰したような気がしました。読んでいるときにいろいろ推理しながら読んでいて楽しくなります。時間差があるのかとか、誰が本当にしゃべっているのか、などなどです。最後はやはりという感じでした。2017/11/17
のぶ
84
いつもの折原ワールドだった。序盤から章のタイトルに中川安奈、過去、羽生さつきから足長仮面への手紙、等の一見全く関連のなさそうな独立した記述が続く。やがてそれが少しずつ関わってくるのだが、次第にそれがエスカレート。今までの折原作品同様この構成が複雑怪奇。やっと話が繋がってきたと思ったら、新たな登場人物が登場し物語に絡んでくる。最初から気を使いながら読まなくてはならないので疲れるが、それにしても分かりにく過ぎた作品だった。2017/12/27
えりこんぐ🐤
77
折原さんを読むのはまだ2冊目。途中まではややこしい...離ればなれになっていた双子。タイトルまんまの筈がないとは思ったけど、真実は強引だな! という感じ。本人たち楽しそうだけど嫌な読後感( ´Д`)2018/02/05