内容説明
生とは何か?死とは何か?輪廻転生を繰り返しながら奈良時代から幕末を生き、時代と戦乱に翻弄された男女の悲劇を描く歴史伝奇大作。新境地を切り拓く、作家デビュー30周年記念作品。
著者等紹介
谷甲州[タニコウシュウ]
1951年兵庫県伊丹市生まれ。大阪工業大学土木工学科を卒業後、建設会社に勤務。退社後は、青年海外協力隊(ネパール)に参加する。その間に創作を開始し、1979年“奇想天外”誌でデビュー。広報誌の編集、国際協力事業団の派遣専門家(フィリピン)などを経たのち、執筆活動に専念。1996年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶーにゃん@積ん読本解消中
2
この作家にしては凡作かな?輪廻転生ものとして書いてはいますが、これだけの長編を今ひとつページを読ませる魅力がなかったのは残念です。次作に期待します。2010/01/17
Mits
2
転生モノとしては、なかなかおもしろかったと思う。根本のアイディアは、一言主=韓国広足=楠木正成=明智光秀=天誅組の変に参加した志士。というもので、葛城山を中心にした畿内で起こった歴史上の事件を裏から見た伝奇モノでもある。よく調べてあると思うし、この人なら山を描くのはお手の物なのでしょう。2009/10/31
しんちゃん
2
なんて無闇に長い作品なんでしょう。そして、歴史に名を残した人物を登場させながらも、なぜかそこは駆け足で、それを活かさない方へ持っていこうとする。表のテーマは輪廻転生らしい。だが全体的にだらだらと間延びをして、何を一番に読ませたいのかが見えてこない。そして、奈良時代から幕末へと千年にも及んだ輪廻の輪は、ご都合な展開によりラストでごくあっさりと絶たれる。作品のバランスも悪く、もやもや感しか残らなかった。面白そうと思った勘はどうやらハズレ。自分とは合わない作品であった。2009/10/21
ひさか
1
奈良時代から幕末、玉音放送までの時代で輪廻転生を繰り返す男と女のお話。 一言主(ひとことぬし)という存在との戦いが繰り返されます。この繰返しは、飽きました。2012/09/03
bbb
1
△。入り込めなかった。輪廻を書きたかっただけなのか?終わりがそこなのはわかるが、なら始まりはそこでよかったのか。2010/05/03