ぼくは考える木―自閉症の少年詩人と探る脳のふしぎな世界

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  • サイズ B6判/ページ数 557p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152089946
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

二人の母親の奮闘が、自分の意志で話すことも動くこともできない自閉症の少年たちの秘められた知性を引きだし、科学界の常識をくつがえす!静かな感動に震えるノンフィクション。

目次

心が去ってゆく
砂に耳を傾ける
インドの詩人
あたかもそうであるかのように行動する
初めての招待
お茶を飲む
悲惨なディナー
心のカオス
4マイナス1
見るあるいはきく
なにかが燃えている
深まる疑念
音の夢
銀河は星の集まり
ジャケット姿が男前
沈黙の下
ほかに何人いるのか?
歯車

著者等紹介

アイバーセン,ポーシャ[アイバーセン,ポーシャ][Iversen,Portia]
テレビドラマや映画のセットデコレーター、アート・ディレクターとして活躍し、エミー賞も受賞していたが、次男ダブが1994年に自閉症と診断されてからは、その回復のために奔走し、夫ジョナサン・シェスタックとともに1995年にキュア・オーティズム・ナウ(CAN)財団を創設。現在ロサンゼルスに夫と三人の子供とともに住んでいる

小川敏子[オガワトシコ]
翻訳家。東京都出身。慶應義塾大学文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Natsuko

16
重度の自閉症の息子を持つ母ポーシャは息子を治したい一心で財団を設立、インドの自閉症天才詩人ティトと母ソマに出会う。アメリカに招きソマのメソッドにより言葉を得た息子。そのおそろしく長く険しいプロセスをじっくり辿った。知識として得たものをいかに身近な言葉を持たない人に活用していくか、少なくとも今までより想像力をもって接していきたいと思う。2020/05/24

ぼぶたろう

11
すごい本だった。奇跡と停滞と失望を繰り返しながら、少しずつ前進して行く様子に胸が熱くなりました。感想をどう言葉にしたら良いのでしょう。。確実にこの作品との出会いは私の世界を広げてくれた。この本を教えてくださった読友さんに、本当に感謝しています。2022/01/01

がらは℃

8
人が人について如何に無知であり思い込みが激しいかということを感じたが、それ以上に人の脳の神秘に驚かされ、困難に立ち向かう人の力強さを感じた。自閉症という病気がまだまだ解明されきっていないというのはショッキングだった。いち早く解明され、多くの幸せが生まれることを祈りたいです。2009/12/03

りんふぁ

4
こういうものは、自閉症の一例にしか過ぎないのは重々承知の上で読むが、それでも与えられる衝撃は大きい。改めて、支援者としての自分の姿勢を考えさせられた。2016/08/13

空乃

4
人の脳とは、思考とは、精神とは――ということを考えさせられた。こんなにも深く精神というものについて考えるのは初めてだった。本当に新しい世界を見る、考えるきっかけになった本。ノンフィクションというところがミソ。本当にミソ。2013/02/25

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