ハヤカワSFシリーズ
抒情の奇妙な冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152089076
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0093

内容説明

憧れの昭和から、平たく成った平成の現代、そしてまだ見ぬ未来―「私」は三十一文字の空想とともに、「抒情」の在り処をさぐる旅へ。新世代短歌の旗手が『念力家族』『念力図鑑』に続いて贈る第三歌集。

目次

四丁目の夕焼け
祖父の創作ノオト
放課後セブンティーズ
黒い万華鏡
ジャミラのように
オカルティック探偵団ムー
星から来た二人―ピンク・レディー伝説
角川ジェネレーション
一九八〇年の教室
やぶれかぶれの夏の放課後
TVジェネレーション
魔界の数え歌
晴れ、ときどき黒船
おそうじ風水術
ドラクエ30(サーティー)
悲しきSTAR LIGHT
ニュースの洪水
だいだらぼっち
SFジェネレーション
地球(テラ)ちゃん
未来瞑想

著者等紹介

笹公人[ササキミヒト]
1975年7月8日、東京生まれ。17歳の頃、寺山修司の短歌を読んだことがきっかけで作歌を始める。1999年、未来短歌会に入会。岡井隆氏に師事。2004年、未来年間賞を受賞。NHK学園講師。朝日カルチャーセンター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

42
#笹公人 #短歌 「万博に行けなかった悔しさを原動力にできたかどうかはわからない」 泣くもんか砂場に半分埋もれてる科学特捜隊のヘルメット #返歌 「中津川フォークジャンボリーに行けなかった悔しさを原動力にできたかどうかはわからない」 十二月雨の日だってあるものさ息子が叩くドラムを聞きつ2017/01/13

なる

31
タイトルにやられてしまうのはもはや仕方のないことなのだと覚悟を決める。とはいえ、特にジョースター家のことについては触れられていない。ながらも、色々な題材からアイデアを持ち込んで独自の表現で短歌として昇華できているのが興味深い。祖父の創作ノートやウルトラマン、三丁目の夕日、ドラゴンクエスト、角川映画など。時代が限定されるのでピンとこない作品もいくつかあったものの、なんとなくのイメージで読み解いて行けばそんなにぶれないのだろう。バラエティに富んでいて面白い歌集。騙されたと思って手にとってみたが意外に良かった。2021/05/09

てふてふこ

15
皮肉・ユーモア・抒情・・・そそられる分野なので読んでみましたが、どれもパンチが効いてない様な・・・。これぞ!といった歌が無かったので残念でした。2015/07/21

まぁみ

12
笹さんの第三歌集。なかなか手に入らなくて、古本で見つけました。なんと謹呈本でした。ラッキー♪私の方が笹さんより少し年上なのですが、ドンピシャな歌の数々!昭和、平成、いい時代だったなあ(遠い目)。ちょこちょこ現れるイラストがまたいい味を出してるの!本書は…第一歌集・第二歌集より好きかも。購入できて本当に良かった。高部知子なんて若い方知らないでしょ(笑)。テレビや漫画、リアリティあり、妄想あり、なんでもござれのおもちゃ箱みたいな楽しい歌ばかりです!わくわくしますよ♪2023/10/22

おはぎ

11
実在の人物や作品がふんだんに盛り込まれていて、パロディも多いのだが、世代のせいか元ネタがわからないものが多くいまいち楽しみきれずに勿体なかった。以前読んだ『念力家族』のほうが好きかもしれない。「サインポール廻る床屋の前にいて思うイチローの遺伝子などを」「そのかみにライダーキックでこしらえた襖の穴をぬける秋風」2023/01/03

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