Hayakawa novels
スクール・デイズ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152087805
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ボストン郊外の私立ハイスクール、ダウリング校で発生した乱射事件。スキーマスクで顔を隠し、二挺ずつの拳銃を持った二人の少年は七人の教師や生徒を射殺し、人質をとって図書室にたてこもった。警察の包囲と説得の末、六時間後にそのうちの一人で生徒のグラントが投降。いつのまにか姿を消していたもう一人、同校生徒のジェレド・クラークも、すぐにグラントの自供により逮捕された。そのジェレドの祖母がスペンサーを訪ねてきた。孫の容疑を濡れ衣と主張する彼女はスペンサーに、事件を調査し、ジェレドの無実を証明してくれと依頼する。現場を訪れ、地元警察と接触し、弁護士と話すうち、スペンサーの嗅覚が小さな疑問を嗅ぎあてた。少年たちの動機や凶器の拳銃の入手経路を誰も追及していないのだ。それどころか、警察も弁護士も少年たちの両親さえも、さっさと事件に幕を引きたがっている。事件の背後に何かが隠されているのか?追及をはじめたスペンサーの前に、まずは地元警察が立ちはだかり、さらには…スーザンもホークも不在のなか、単独で事件に挑む孤高の騎士スペンサー。ますます好調のシリーズ最新作。

著者等紹介

パーカー,ロバート・B.[パーカー,ロバートB.][Parker,Robert B.]
1932年生まれ。ボストン大学でハードボイルド作品に関する論文で博士号を取得。1973年に私立探偵スペンサーが初登場する『ゴッドウルフの行方』で作家デビュー、1976年の『約束の地』ではアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。スペンサー・シリーズは本書で長篇33作を数える。2002年にはアメリカ探偵作家クラブ賞の巨匠賞を受賞した

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

橋川桂

11
ロバート・B・パーカーも、スペンサーシリーズも、すごく久しぶり。こんなに読みやすかったっけ? となるほど一気に読みきってしまった。翻訳が替わったというのもあるのか。タイトルから受ける印象ほどには、青春の暗部とか思春期の確執とかの話ではなく、たどり着く真相ももの悲しいんだけど、せめてもの救いを見いだそうとするスペンサーがいい感じ。2019/03/24

魔魔男爵

4
本書のベストセリフ「教師とは幼い少年たちに嘘を言うために雇われた男だ」(ヘンリー・アダムズ)。もちろんこの後にスペンサーが更なる名句でツッコミます。少女や女教師の立場は?という相変わらず素晴しいジェンダーミステリ。普通の作家なら教師が美少女を助ける話になるが、一流のパーカーなので、助ける第一目標は少年である。いきがかり上少女も救わなくてはいけない破目になるが、マンネリパターンと思わせて見事に外す絶妙のストーリー展開に唸る。昔殺せなかった少年ギャングが味方として再登場するのも良かった。2009/09/30

tai65

2
星4・52018/06/20

Roko

2
「全員を救おうとすれば、結局ひとりも救えなくなる」「そしてひとりを救うことは、誰も救わないよりいい」スペンサーとは、そういう人だ。2009/11/18

ebisubeeeer

0
ホークやスーザンはほとんど出てこないが、他に助けはいる。完全な一人ではない。翻訳者が変わったこともあるし、登場人物がいつもと違うが内容までいつもの調子とちがう。話の展開までがそう。 正直あまり好きな作品ではない。 2019/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574662
  • ご注意事項