内容説明
逃げてきたの。車から飛びおりたのよ。それから暗くなるまで隠れて、うちまで走ってきたの―女教師リンダ・ハモンドの娘の話は明らかに誘拐末遂事件を示していた。犯人は、同じ学校の生徒の父親という。少女の証言に基づき、警察はその父親を容疑者として逮補した。しかし、容疑者はどんな手を使ったのか、拘置所の中からダナのもとへ、不気味な脅迫まがいの電話をかけてきた。しかも、証拠不充分により減額された保釈金を払い、大胆にも被害者の家へやってきたのだ。現実の悪夢に襲われた母子の姿を強烈なサスペンスとともに描く問題作。
感想・レビュー
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koo
8
再読。小学生の娘ダナが誘拐された母親リンダを主人公としたサスペンス。序盤で誘拐は未遂に終わり犯人もスピーディに逮捕されますが裁判に向け犯人のねちっこさ、犯人に怯えるリンダの心理描写が際立つサイコサスペンスの様相を呈してきてここまではある意味王道のストーリーですが中盤思いもよらない展開を見せそこから結末まで100ページ以上ある構成にも驚かされます。終盤のストーリーはあまり面白くはないのですがとにかく意表をつかれるユニークな構成の面白さがあり再読して良かったです。2025/01/30
