感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピッポ
27
【再読】カーの処女作。作品全体に漂う妖艶な雰囲気、残虐な不可能殺人、と処女作から”カーらしさ”がうかがえます。但しトリックはやや強引で、バンコランによる真相解明時には様々な事実が唐突に提示され、粗削りな印象が残りました。2016/12/13
ホームズ
12
カーの処女作。探偵役のアンリ・バンコランは結構好きなんですがフェル博士、H・Mに比べてしまうと少しキャラクターが薄いんでしょうかね。事件としては少し物足りない感じもありましたが楽しめました(笑)元夫の正体が少し・・・。あのトリックは好きになれないんですよね~。2010/05/29
二葉
7
ハヤカワ版。創元版とは違う感じでこれはこれで楽しめる。来年は、カーのデビュー90年だけど、そろそろ、ハヤカワで復刊出しそうにない、「囁く影」や、「疑惑の影」の新訳を何処かで出してくれないかな2019/12/14
N.K
6
ディクスン・カーの処女作。文章は若干荒い所があるが、先が見えないストーリー展開は、処女作とは思えない。事件の不気味さ、人の激情の描写などは後の作品にも通じるものがある。巻末の解説では、カーの作品傾向について4種類に分けられ、それぞれ説明と代表作が紹介されている。これから読みたい本をピックアップするのに役立ちます。カーという作者を知るに相応しい一冊だと思います。2016/04/03
ホームズ
6
雰囲気はいい感じですがミステリとしては少し・・・・。元夫の正体が・・・。探偵役のバンコランは好きなんですがH・Mとかの強烈なキャラクターには勝てないですね(笑)2011/10/10