ハヤカワ・ミステリ文庫<br> オリエント急行の殺人

  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ・ミステリ文庫
オリエント急行の殺人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150700386
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

200
解説によれば1934年当時のオリエント急行は、王侯からスパイや高級娼婦まで乗る〝夢の列車〟だった。その列車がバルカンの雪に立ち往生し、ポワロの隣室の男が12か所も刺されて殺される。この話では時間や空間が限定される一方、乗客乗員は英、米、仏、独、伊、露、ギリシア、スウェーデン、ハンガリーなど国籍も階級もバラバラなのだ。後半は聴き取り中心だが、時間や空間が絞られ、色々な人の話をポワロがうまく聴き出すので飽きない。クリスティは、本作など旅行ミステリの傑作を、考古学者の夫と過ごした砂漠のキャンプで執筆したそうだ。2025/03/02

konoha

30
ミステリーの見本のような作品。クローズドサークルより移動が多い作品の方が好きなので、鉄道を舞台にしてる時点で、良いとこどりで面白いに決まってる。訳が良く、文章はとても易しい。登場人物が多く、人名やエピソードが頭に入りづらいが、骨格や事件のカギをしっかり書いているので、翻訳物としては読みやすい方だと思います。途中でトリックを知ってることに気付き、集中力が切れたが、小説でラストまで読めて幸せ。海外作品だからか、ポワロの人柄か、おおらかで明るい空気感は、日本ミステリーにはない魅力。女性を書くのが、上手いです。2021/03/17

27
オリエント急行で、一人の男が奇妙な複数の刺し傷がある死体姿で見つかった。その男はアメリカで幼児を誘拐して殺した犯人であり、その復讐のために殺されたことは明らかだった。しかし乗客の中にその事件に関係している者はいない。複数の乗客は車掌の姿や赤い着物の女を見たと言うが、そんな者の姿もない。一体犯人は誰なのか? 途中で犯人の見当はついてしまったが、わかっていても最後まで飽きることなく面白かった。ラストももしかしたら賛否両論あるかもしれないが、わたしは最良の選択だったと思う。さすが名作。★★★★★2021/07/22

ラテちゃん

25
読み友さんに拝借。登場人物が最後まで覚えられなかったが、結末が意外で面白かった。これは映像の助けが必要だ。翻訳の限界かもしれないのでこれまた拝借している英語版で読んでみるかな。2015/01/03

旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)

14
オリエント急行の中で起こる殺人。犯人は男か女か、複数なのか?雪で足止めになった列車の中で、乗客との対話だけで事件を解決しなければならない。ポアロの灰色の脳細胞によって、過去の悲劇の重たい扉が開かれる。実際にあった事件を題材にし、クリスティーの見事な仕掛けと想像力は、何度読んでも面白い。2022/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/527123
  • ご注意事項

最近チェックした商品