感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
25
【再読】現場に残された謎の複数の置時計。探偵役のポアロ登場は物語の半ばですが、ポアロらしい推理が楽しめます。作者クリスティがポワロの口を借りて、自身の作品やモーリス・ルブラン、ガストン・ルルー、ルイーザ・オマレイ、コナン・ドイルなど他の作家の古典ミステリー作品批評をしているのも面白いです。アリアドニ・オリヴァを評して「物語の中に、ありそうもないような出来事が起こる。偶然の一致という可能性の薄いことをやたらに使いすぎる」とポアロが言ってるのも、クリスティはこの作品への皮肉をこめているのかもしれません。2015/05/17
ちゃちゃ
21
久しぶりにポアロに会いたくなったので。でも,やっぱりヘイスティングくんが居ないと寂しいなあ・・・。ラム君が会いに幾度に手にしている飲み物がいちいちポアロらしくて,くすり。今年はポアロ再読に挑もうかな?2013/01/01
星落秋風五丈原
16
タイピストのシェイラは依頼を受けて訪れた家で奇妙な光景に遭遇した。居間に置かれた無数の時計。その内のいくつかは進んだ時間を指したまま止まっている。しかも何と床の上には男の死体が!偶然から次件に巻き込まれた秘密情報部員のコリン・ラムは旧知のポアロを頼る。クリスティがポアロの口を借りてミステリ論を展開している。俎上に載せられた中で激賞されているのは「黄色い部屋の秘密」「シャーロック・ホームズの冒険」など明らかにハドリィ・チェイスと思われる作家が腐されている。2006/07/05
しこちん
9
アガサクリスティは高校生の頃殆ど読み、それからぼちぼちと再読を繰り返しています。この作品は出だしの事件がおきるまでの感じが好き。2016/07/10
なかむ~
5
今まで読んだポワロの中では地味な印象。ポワロの出番少ないし…何だかコリンさんが主役みたい。ポワロやヘイスさんが動き回る作品のが好みかも。結局最後まで読んじゃったけどね(^ω^)2015/08/19