ハヤカワ文庫
ザ・ホークス〈下〉―世界を騙した世紀の詐欺事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150503260
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

内容説明

捏造するならここまでやれ!アーヴィングと相棒のディック、妻のエディスは綿密かつ巧妙な作戦を立てた。手紙が偽造され、資料を駆使したインタビューが自作自演される。彼らの強みはただひとつ。誰もヒューズの真実なんか知らないんだ!出版社は熱狂し、世間は注目する。すべては思惑通りに運ぶが…全世界を唖然とさせた史上最大の捏造事件の全貌を当事者であるアーヴィングが明かす、仰天痛快ノンフィクション。

目次

第3部(ビーチコーマーのバンガロー・ワン;フレンチ・クォーター;千ドルの手紙;「本日マグロウヒルは発表を…」;われらの敵に混乱を;われわれの味方に混乱を;リマトの白鳥)
第4部(ハワード・ヒューズ登場(または、そっくりさん)
パラダイスの悪夢
「わたしを逮捕する?どんな罪で?」
男爵夫人、調子はずれに歌う
フォーリー・スクエアで、のるかそるかの大勝負
あなたを有罪とします)

著者等紹介

アーヴィング,クリフォード[アーヴィング,クリフォード][Irving,Clifford]
1930年マンハッタン生まれ。1956年に作家デビュー。世界中を放浪しながら6作の小説とノンフィクション1作を執筆。またTVドラマの脚本なども手がけた。著書『ザ・ホークス―世界を騙した世紀の詐欺事件』の事件で服役し、出所後は作家に復帰している。現在は6番目の妻とともにコロラド州とメキシコの太平洋岸に暮らしている

三角和代[ミスミカズヨ]
西南学院大学文学部外国語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

26
始まりはちょっとしたイタズラ心、ちょうど今どきの回転寿司や居酒屋でのバカッターのようなもの。本人は軽い悪ふざけのつもりが莫大な負債を払わせられることになる。ハワード・ヒューズの自伝を捏造しても、本人を含め誰からも指摘されないだろうと考えるなんて頭のネジが緩すぎる。それにしてもこの才能!関係者が読んでも本物だと信じ込ませるだけのリアリティを持たせ、筆跡鑑定の専門家さえ見分けられない自筆の手紙の偽造。どうでもいいが本筋とは全く関係の無い本人の浮気話を延々と聞かされるのは海外小説のお約束と言うやつだろうか。2023/04/23

うたまる

4
「君とは長い付き合いだ。率直に言おう」「言ってくれ、フィル」「君の話は嘘八百だ」……うおおおっ、これは堪らん。これは読書だ。ノンフィクションとはいえ、ただの娯楽だ。それなのに、破綻に向っていや増すこの息苦しさは何だ。危機を乗り越えるたび深まるこの絶望感は何だ。ページを繰るほどに主人公さながら喉が渇き、冷や汗が出、金玉が縮む。パンパンに膨れ切った風船の破裂。苦労して辿り着いた頂上からの滑落。自業自得と突き放すことはできない。それほどその大胆さに驚嘆していた。喝采していた。全てが終わった今、しんみりしている。2017/07/22

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