内容説明
現代物理の難しそうな概念も、映画や小説や時事ニュースに読みかえていくと、意外と味わい深いものだ。光の二重性を理解するには『ジキル博士とハイド氏』を想像しよう。相対論の考え方を知るには、映画『羅生門』が役に立つ。あるはずなのに見つからないニュートリノの謎にはポーの推理小説『盗まれた手紙』で、複雑系を知るなら『ジュラシック・パーク』だ。一味違った視点から物理史を楽しむ科学コラム集。
目次
量子にお願い―一九〇〇年一〇月・プランクが量子を提唱
なんだって相対的―一九〇五年六月・アインシュタイン、特殊相対論を提唱
ロケット・マン―一九二六年三月一六日・最初の液体燃料ロケットの打ち上げ
シュレーディンガーの猫騒動―一九三五年・シュレーディンガーの量子猫の思考実験
コピーとっといて―一九三八年一〇月・はじめての乾式コピー
戦時下の人生―一九四五年七月・トリニティ実験
ギミー・シェルター―一九四七年六月二‐四日・シェルター島会議
小さい泡の玉―一九四八年・スプレー式ホイップクリームの登場
お手本は母なる自然―一九五八年五月一三日・ベルクロ(マジックテープ)の商標登録
もっとエネルギーを!―一九五八年一二月・レーザーの発明
小さな世界―一九五九年一二月二九日・カリフォルニア工科大学におけるファインマンの有名な講演
瞑想するカオス―一九六一年一月ごろ・ローレンツとバタフライ効果
カミカゼ宇宙―一九六三年七月・宇宙マイクロ波背景放射の発見
分子がぶつかるとき―一九九四年四月・トップ・クォークの発見
まいった!―一九九七年五月・ディープ・ブルーがチェスの王者カスパロフを破る
「空っぽ」をめぐる空騒ぎ―一九九八年一二月・宇宙膨張の加速の発見
ニュートリノ行方不明事件―二〇〇一年二月・太陽ニュートリノ問題の解決
イカロスの墜落―二〇〇二年九月・シェーン、科学の不正行為により有罪
ひもの奏でる楽曲―二〇〇三年一〇月・ひも理論に関する特別番組
著者等紹介
ウーレット,ジェニファー[ウーレット,ジェニファー][Ouellette,Jennifer]
サイエンス・ライター、編集者。現在、アメリカ物理学会(APS)の会員向け月刊誌APS Newsの編集に携わるほか、Discover、New Scientist、Natureなどにも寄稿する。有名な小説や映画を引き合いに出してわかりやすく科学を紹介することを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rabbitrun
Motonari
クライン
鐵太郎
ひで坊




