ハヤカワ文庫<br> 銀輪の覇者〈上〉

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ハヤカワ文庫
銀輪の覇者〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150308995
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

軍靴の音が忍び寄る昭和9年。かすかな地響きをあげ、数多の自転車が中山道を疾走する。国策に反して高い賞金の懸けられた本州横断大日本サイクルレースには、企業チームやドイツからの海外チーム、個人参加の選手たちがひしめいていた。ある決意を胸に秘める響木健吾は、有望な個人選手を集めて即席チームを組む。素姓も目的も不明な彼らが力を合わせたとき予想外の事態が!すべての走る男たちに捧げる自転車冒険小説。

著者等紹介

斎藤純[サイトウジュン]
1957年盛岡生まれ。立正大学文学部哲学科卒。FM岩手のディレクター在職中の88年、『テニス、そして殺人者のタンゴ』で文壇にデビュー。91年から専業作家となる。94年、短篇「ル・ジタン」で日本推理作家協会賞を受賞。江口洋介主演でTVドラマ化された『モナリザの微笑』をはじめ著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

向う岸

10
☆4 昭和9年、下関から津軽半島まで本州を縦断する大日本サイクルレースが開催された。賞金を求め一獲千金を狙う荒くれ者から御曹司まで参加するこのレース、ロードバイクではなくなんと商業用の自転車で走る。レースが行われている現在と登場人物たちの過去が交互に描かれ、復讐、恋愛、金儲け、陸軍や特高に国家の威信をかけるドイツチームとそれぞれの思惑が交錯するこの自転車レース、果たして結果は如何に。(下巻に続く)2013/08/20

takeapple

8
実用車でステージレースか、しかも戦前の日本で、個人戦というのが凄い2009/03/13

ティーチピー

8
昭和9年に開催された実用車レースを描いた作品。単に自転車物と言えないほど奥が深く、上巻だけでもかなり深いところまで引き込まれました。彼ら彼女らの青春をゆっくりじっくり読みたいと思わせる、そんな作品です。下巻に続く。2013/10/02

Totchang

7
昨年、たまたま宇都宮市にお仕事で行っていた時、ホテルが取りにくいと思ったら「2017ジャパンカップサイクルロードレース」のクリテリウムが開催される日を跨いでいました。特にこの年で引退すると宣言しているコンタドールが走るということで、仕事がなければ私も沿道に立ったであろう一人です。おりしも台湾ではツアー・オブ・台湾が開催されて日本ナショナルチームと新城幸也が活躍しております。戦前に、日本で本書に書かれたようなレースがあったのかは知りませんが、ロードレースの話は見逃せません。2018/03/13

陽之理

7
最初なかなか主人公が出てこないけど、だんだん面白くなってきます。この時代本当に自転車は流行ってたのかな?2013/11/16

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