内容説明
アラスカ・シェーデレーアは時間の井戸を通過して、地球にもどってきた。しかし、惑星デログヴァニエンで見たおぞましい幻影のとおり、到着した町には人っ子ひとり見あたらない。テラになにが起き、人類はいったいどこへ行ったのか?マスクの男は真相を探るべく探索を開始する。そのころ、テルムの女帝の命令でさまざまな星系を調査している“研究者”ドウク・ラングルは、虚無から忽然と星系が出現するのを目撃した。
著者等紹介
赤坂桃子[アカサカモモコ]
1955年生、上智大学文学部ドイツ文学科・慶應義塾大学文学部卒、独語・英語翻訳者、独語通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
11
残された人類は結局どれくらいいるのか、アラスカは人類のリーダーとして今後活躍するのか。どんな基準で残された人類なのか。地球はどこに。謎はまだまだ多いけど、殲滅スーツ無しでのアラスカの活躍を期待することにしましょう。2010/09/17
鐵太郎
8
このころのローダンの常として、女がいると必ず美女であり、セックスに関するトラブルが起きます。こう言うのを面白いと思う文化的な背景があるんでしょうね。文化の違いというと、カヌベとマルボオの出会いの時カヌベが裸足で現れます。あとがきで書かれていますが、これは恥ずかしい姿なので笑いのネタなのだそうな。日本人から見ると、靴を履かないでも別におかしいとは思わないので、日本では作者が考える笑いは得られないんですよね。あとがきにかえて は赤坂桃子さん。通訳の仕事で感じた文化の違いあれこれ。でも1ページってのは寂しいね。2010/07/13
マーム
6
わずかな数を残して人類が地球上から消失してしまった謎は本書でも解明されなかった。平行宇宙に飛ばされたのでは?という仮説は披露されたが信実はいまだ謎のまま。それよりも異星人の〝ドウク・ラングル〟と人類との会合が悲劇的結末を迎えなくてよかった。2010/07/10
スターライト
5
マスクの男、アラスカ・シェーデレーアが飛ばされたところは、人類がいなくなった地球だった。地球の位置も時代もわからず、放浪するアラスカが、わずかに残った人類と邂逅を果たす。そして未知の存在、ラングル登場。「テルムの女帝」は今後のストーリーに登場するキャラクターで、早くも次のサイクルへの布石が打たれる。2010/10/20
黒猫トム
3
再読。さぁアラスカ氏がマルボオ一味と合流する。自分が何者かを悩み続けるラングルと一緒に。 面白くなっていくぜ。化身クレルマクの動向にも注目だ。小陛下はまだかな。2022/04/12