100分de名著 〈2015年9月〉 - NHKテレビテキスト 太宰治斜陽 高橋源一郎

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  • サイズ A5判/ページ数 89p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784142230549
  • NDC分類 028
  • Cコード C9493

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさむ♪ね

37
素晴らしいテキストだった。フランクな語りから太宰への愛がにじむ。「ほんとうのこと」を見ることのできるだれよりも澄んだ目を持ち、自らの弱さをつつみ隠さずさらけ出す。時代と世間と社会と、ひとり孤独に戦った。ある「革命」のために。太宰はあまりにも自分に正直に生きすぎた。不器用すぎた。だからこんなにも心にドンッと響いてくるんだ。さて、太宰といえばあの方、今をときめく芥川賞作家又吉氏が登場する番組最終回も楽しみ。高橋源一郎×又吉直樹の太宰愛バトル?!必見です。2015/09/20

to boy

13
斜陽を素材にしたひとつの太宰論。確かにその通りだと思いますが、それだけじゃないような気もします。私は奥野さんの太宰論のほうが好きだなぁ。2015/08/29

散歩いぬ

10
テキストならざるテキスト。めちゃくちゃフランクな口語体で書かれていて、ああ、源さんだなと。講座の第一回を見たのだが、ものすごくプレゼンが上手い。かつて「退屈な読書」からのブックガイドシリーズを読み耽っていた身には懐かしい。テキストは言わずもがな面白い。え、もう終わりですか?というくらい。勿体無いので中身には触れない。読むべし。あと、恋多き作家として高橋源一郎を講師に選んだのだとしたらNHKもやるな憎いねと。2015/09/03

kaya

9
とにかく語りが上手い。短い平易な文が続くからか、息継ぎのタイミングがいい感じ。番組も見たけれど、気取ってなくてとても好印象でした。高橋氏は太宰のことを"集合的無意識の体現者"と表現ていて、大いに納得。だから皆、太宰の作品を読んで「ここに書いてあるのはわたしだ。」と思うのでしょう。2015/09/05

takakomama

6
主な登場人物は、語り手のかず子、ほんものの貴婦人の最後のひとりの母、麻薬やアヘン中毒になり、貴族出身を悩んで自殺する弟の直治、酒びたりの小説家の上原。太宰の小説は「母と娘」「だめんず」などの現代にも通じることの本質を衝いています。私たちに寄り添ってくれているので、ずっと読み継がれているのでしょう。2022/03/28

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