NHKブックス
捕虜たちの日露戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910405
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C1321

内容説明

世界を巻き込んだ日本、ロシア両帝国の激突。しかし、凄惨な戦闘の陰で両国は捕虜を厚遇した。その真実に秘められた両国政府の思惑とは。世界戦争のはしりといわれる日露戦争が終結して一〇〇年。新たに発掘された一級史料を基に、各種資料を渉猟し両国の旧俘虜収容所を訪ね、日露戦争の意義と影響を見つめ直す。これは、長く膠着した日本とロシアの関係史に新しい光を与え、進路を示唆する新たな日露戦争史である。

目次

第1部 日露戦争と日本人捕虜(メドヴェージ村へ;明治論壇の一大議論;捕虜になった連隊長;体験記で読む捕虜生活;シベリア抑留とは雲泥の差 ほか)
第2部 日露戦争とロシア人捕虜(七万人強の捕虜が日本へ;日本は捕虜を厚遇;厚遇のかげに;サハリンで、ロシア軍捕虜の殺害事件)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

18
大東亜戦争下の捕虜のイメージを相対化してくれる。西欧に認められたいロシアと日本は文明国である証として捕虜も適切に扱っていた。2000人の日本の捕虜がロシアのメドヴェージ村に、約8万人のロシアの捕虜が日本国内29ヵ所へ収容された。このメドヴェージ村には二葉亭四迷も訪れている。虐待はもちろんのこと使役すらされない捕虜。ロシアより日本の方が寛大で、自由時間に女を買う捕虜も。国や軍人上層部はジュネーブ条約を遵守し戻ってきた捕虜には寛大だったか、郷里で冷たい扱いを受けるものも多かった。2018/09/04

takao

3
ふむ2024/04/13

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