内容説明
1993年の「細川政権」以後、日本は数多の激震に見舞われた。戦後システムの制度疲労。「失われた10年」。“一流国”からの転落。その間、過半数の安定政権がなかなか生まれず、政治は“政権”という権力をめぐる攻防に終始した―。政権交代を仕掛け続けた小沢一郎の証言を柱に、野中広務、亀井静香、森喜朗ら20人を超える政治家の証言で綴る「政権交代」16年史。
目次
第1章 1993‐1995 “政権交代”誕生と崩壊の舞台裏(「権力闘争」の16年;1993年―動乱の始まり;細川政権を生んだ「小沢マジック」 ほか)
第2章 1996‐2000 漂流5年 “数”をめぐる攻防(野中と小沢 数をめぐる攻防;復権した自民党 敗北した小沢;野中の標的は「小沢新進党」 ほか)
第3章 2001‐2009 小泉そして小沢 “民意”をめぐる攻防(小泉と小沢 政権交代の夏;「異端」の総理・小泉の登場;小泉が標的にした「田中政治」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズキパル
1
1993年に非自民の連立政権が発足してから、2009年の民主党による政権交代が行われるまでを追ったドキュメント。55年体制崩壊後のこの16年間が、国民の選択による政権交代が可能な政治システムづくりを目指した小沢一郎氏を軸にして展開されていた。政権奪還を目指す自民党と小沢氏の激突は見所充分だった。多種多様な勢力との合従連衡を繰り返す両陣営が、自らの考えと異なる勢力を引き入れてまで政権を奪い合う姿勢には、不思議な点も多かった。2013/05/09
ともあきほ
1
1993年の日本新党から民主党の政権奪取までを政治家のインタビューを交えたドキュメント小説 2011/10/04
kwy8791
1
自自公連立ってそういうことだったのかぁ。と、言うのが一番印象に残った一冊。「大暴れ 小沢一郎半生記」と言った感じ2011/10/18
uchimuso
0
政治の軸は小沢一郎、野中広務、小泉純一郎。その中でも特に小沢一郎が政界を引っかき回している。紆余曲折を経て今や衆参合わせても9人の小政党を率いるだけの小者になってしまった小沢氏。かたや今の総理は、一度失脚するも返り咲いた安倍晋三氏。政治の主導権を握るのは本当に難しそうだ。小沢氏は既に国民から見放されており、状況は厳しいが、今後もまた過去のように何か仕掛けてくるのだろうか。2013/10/05
ハード堅井
0
殆どは小沢一郎の1993~2009年。今回の代表選出馬も・・・。2010/08/20