内容説明
哲学者とアーティストのコラボレーション(共同創造)。絵と文章で哲学する本。
目次
哲学はどうやってはじまったのか
哲学するってどんなこと
哲学の特徴はどんなところ
考えても「無駄」なんじゃない
生きてる意味はどこにある
じぶんを問うこと・普遍的に問うこと
どこから・どうやって考えていけばいいのか
「科学」ってどういうもの
絶対にただしい知識なんてあるのかな
科学は世界を説明しつくせるか〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
べる
22
私のモノサシは自分と他人を愛する為に役立つものになっているか。異文化の人々と接触するようになって自分達の善悪が唯一絶対でないことが分かった。今まで信じていた価値観や世界観が不安定になって「本当はどうなの?」と哲学が始まった。何か引っ掛かったことを根本的に問うて考え、答えを示す努力を続けることが哲学の営み。哲学は元々ギリシャ語の「知を愛する」という言葉からきている。古代ギリシャ人は、自由に考えを述べ合って説得力を競いあう一種のゲームを始めた。哲学は、自分の経験に向かって問いかけることが根本的な出発点となる。2019/06/09
ユ-スケ
8
読みやすいし、分かりやすい だけどなにか物足りない、なにかがスーっと通り過ぎていくような感じがするのはなんだろうと考えていたら、文章の中に謎がない、筆者がどうも講義調なんではないか、という気がしてきた 哲学って、こうこうこういうものだ、って教え諭すのではなく、こんな謎があるんだよねえ、って教えてくれるもんではないかと思うんだが・・・2016/11/21
masawo
7
身近な疑問と近代以降の大物思想家の主張を関連付けて、噛み砕いて解説してくれる。現象学(フッサール)推しな感じが伝わってきたが、ニーチェやヘーゲルをちゃんと読んでみたくなった一冊。これを読んでから竹田青嗣の『現代思想の冒険』を読むと順序的に良いと思う。2019/10/23
kyao
7
「哲学する」ということが分かり易く解説されている上、有名な哲学者の言葉も挟んでいるので入門書としてはもちろん、さらに奥深く知りたいと思わせる本だった。間違いなく何度も読み返すだろう。感受性(モノサシ)を見つけ育てていくという最後の一節は、若くない自分にとっても気持ちが軽くなるような締めだった。2013/05/08
神瀬威彦
5
哲学に興味を持ち始めた初心者にとっては、気軽に読めていいかもしれない。2018/02/16