内容説明
随処に主となれば、立処皆真なり―至るところ、主体性を確立して自在に生き、行動することがまさに真如(悟り)である。現代人の心の在りかたを問い、人生の葛藤や迷いに立ち向かう智慧を与える臨済の語録。
目次
序章 禅のめざすもの~『臨済録』の思想
第1章 言葉を超えた仏の世界~上堂〈1〉
第2章 聖も俗も真なる世界~上堂〈2〉
第3章 絶体絶命のところとは~上堂〈3〉
第4章 真理とそこへ向かう道~上堂〈4〉
第5章 臨済の四つの基準~示衆〈1〉
第6章 無事これ貴人~示衆〈2〉
第7章 自在なはたらきをする心の法~示衆〈3〉
第8章 真如に導く問答~勘弁
第9章 一個の真なる存在~普化和尚
第10章 躍動する悟りの姿~行録
終章 『臨済録』の精神と今日的意義




