内容説明
祖国とは何か。広島出身日系女性ジャーナリストが掘りおこした日系人の草の根の軌跡。―今、日米関係の原型を見つめなおす。
目次
総説 真珠湾攻撃のもうひとつの衝撃
第1章 ミホ家の物語―強制収容所、ヨーロッパ戦線、広島とちりぢりに戦時中を過ごした親子
第2話 アサミ家の物語―開戦の日の深夜、FBIに連行された父
第3話 タナカ家の物語―「アメリカのために死ぬ覚悟…」という息子からの手紙を受け取った強制収容所の母
第4話 エンプク家の物語―父母兄弟の国へ進駐した日系二世アメリカ軍将校
第9話 ミヤサト家の物語―敵国民として戦時中を日本で過ごした日系二世の青年
第6話 フジワラ家の物語―日本軍兵士として広島で被爆した日系二世の青年
第7話 ヤマモト家の物語―アメリカ本土に抑留されている間に妻子を広島の原爆で亡くした夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
35
ハワイ日7家族の第二次大戦下の物語。エンプク家では収容所、兵隊など連行されバラバラにされる。そしてどこへ行っても外国人扱いだ。日本が敗北した時兵士たちも自決したものもいるとのことだが、若い命の重みを彼ら自身どのようにこの時代は考えていたのか、今の時代の若者にどれだけ国のために命を捧げると志願する者がいるか謎だがともかく当時の一種の集団ヒステリーの中でお彼らの国を愛する狂ったような愛国心と精神力が現在の日本があるのであるという事実と苦労を被った苦労にも目を向け後世に伝えていかなければならない側面だ。2015/06/13
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