NHKブックス<br> 人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か

NHKブックス
人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784140016053
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C1311

内容説明

超過密化した社会で、どうすれば快適に暮らせるか。他人からの距離と心理状態との微妙な影響関係を分析し、限られた生活空間に左右される現代人の行動特性を捉える。

目次

1 パーソナル・スペースの発見
2 なわばりのパワー
3 快適に他人とつきあう
4 子どものパーソナル・スペース
5 人づきあいの秘訣
6 パーソナル・スペースの異常
7 生活空間の病
8 住空間の病

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

1
著者は一般人向けの雑学本のような著作が圧倒的に多いが、この本に限っては学術寄りで、各国で行われた学術的実験及び知見を多面的に概説し、推論を述べている。パーソナルスペースとは平たく言えば人との距離。レノアハピネスのCMのミムラちゃんがまとっているバブルのようなものと考えると想像しやすい。身体を中心にした真球ではなく、前後左右及び上に一定の形があり、周囲環境や精神状態によって自在に大きさを変える。パーソナルスペースは人が他人と共存しようとするとき、最も原始的な重要素の一つである。2012/10/21

kimoppi

0
自分は比較的パーソナルスペースを広めに確保するからそんなところが周りの人たちにとっつきにくい、近寄りがたい人って印象与えてんだろうな…面白かったのがファミリア・ストレンジャーについてのところ。確かにいる、顔は知ってるけど名前も知らないし話したこともない人。それでいて結構気にして目で追ったりしちゃう。話しかける気にはならないけど。ヤマアラシのジレンマっていうのは耳にしたことあった。近づきすぎると傷つけられて、遠すぎると孤独を感じる…めんどくさいな本当。でも様々な場でバランス感覚を求められるのが現代人の宿命。2013/02/28

ksg

0
人間の空間に対する行動に関する学問、「プロクセミクス」のわかりやすい入門書。読み物としても十分におもしろい。「なわばり行動」は人間の心理の奥深くに根付いている為、自覚することが難しい。しかし逆にいえばそういった部分を少しでもコントロールしていくことができれば、人間としてより健全で、快適な生活を送ることに大いに貢献できるのではないかと思う。プロクセミクスを制する者は、恋愛・仕事、ひいては人生を円滑にすることができる・・・のかもしれない。それほどに強力な分野だと思います。2012/08/06

ともさと

0
読んでみるとあぁ確かに。と思うことが多い。意識していないことを指摘されるような…。心理学は万人に当てはまるものじゃないけど、身近なテーマが多いから面白いと思う。対人距離について筆者は多く論文を書いていて、本も多数あるけれど、多分固いほうの図書。もっと簡単にざっくり解説したのもあったはず。2012/01/05

根室

0
海外の学者の理論を簡単に紹介してくれる。電車などの人混みをなぜ人は不快に感じるか。都市部の人の多い繁華街で興奮したり安心するのか、都市の荷重負荷。相手との距離でその人への好意がわかるか、またその男女差はどうか。 普段意識してないことをそれはこういうことなんだよと言われて納得する本2011/08/05

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