出版社内容情報
日本の社会科学界に甚大な影響を与えたウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が提起したテーゼを,ルター,カルヴァン,バックスター等の言説解釈に遡り,その成立の根拠を根底的に問い直す,高度に論争的な理論書.
内容説明
本書は、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(エートス)との歴史的因果関係に関するいわゆる「ウェーバー・テーゼ」の批判を主題としている。批判の対象は、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』や『プロテスタンティズムのゼクテ(教派)と資本主義の精神』等にみられるウェーバーの方法(シェーマと論証)である。ウェーバーの所論それ自体を問題とするものであって、ウェーバー研究の方法や特定のウェーバー解釈を批判の対象とするものではない。
目次
第1章 ルターの「ベルーフ」概念と「救いの確証」
第2章 ウェーバー「合理的禁欲」論の問題点
第3章 行為による救いの確証と確信
第4章 ウェーバーのカルヴィニズム論―ベザとバックスターを中心に
第5章 ウェーバーの「寛容」Toleranz論
補論 社会史―トーニーとハモンド
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- 和書
- 伊豆諸島の若者組と娘組



