出版社内容情報
いま日本の近代法は,日本固有の土壌,西欧起源の「近代」,今日のポストモダン状況などの幾重の断層を抱えて激しく動揺している.〈法〉なるものの未来を構想するための思想史のパースペクティブ.
内容説明
本書は、日本と西洋ことにヨーロッパを比較しながら、古代から現代に至る法の歴史とその文化的・思想的背景をたどろうという意図で書かれた講義ノートである。そのさい、先人の業績をいわば資料として多数引用するとともに、著者自身の見方を強く打ち出しており、どちらの点でも大学の講義ノートとしてはかなり異例なものになっている。
目次
1 日本の伝統的法税序
2 西洋近代法の受容
3 法解釈理論の展開
4 西洋近代法の歴史的前提
5 仮想現実としての近代法
6 ポストモダンの法秩序