出版社内容情報
1989年,東京大学総長に就任した著者は,折りにふれて日本の大学の現状を憂える文章を世に訴えてきた.その集成が「大学貧乏物語」.また専門の理論物理学者としての蘊蓄を傾け,若い人びとに物理学の考え方,科学の楽しさをやさしく語りかける講演も収録.
目次
1 大学貧乏物語(国立大学の危機―研究面からみて;大学は研究所といかに棲み分けるか;大学における基礎科学の振興のために;大学における学術研究をめぐる諸課題;二一世紀の大学に向けて ほか)
2 学生諸君へ(問いなおす勇気を;一期の境ここなり;格に入り格を出よ;不易流行;入学式における総長式辞―1990年 ほか)