出版社内容情報
気象・気候学の主要な研究対象である風について，風と人間生活の深いかかわりの諸側面(民俗・文化面)をとりあげる．人間の環境条件としての風，文化的・社会的な風土への構成要素としての風など，研究暦50年の著者の興味深い“風の思い”を紹介．
内容説明
屋根と風、風祭り・風の神話、春と旬、食べ物と風土、風の芸術。さらにジャワの季節風と稲作、南大東島の台風、砂漠の雨と風、フェーンの吹く谷、エル・ニーニョと風、…等々。風の研究５０年の著者が“世界の風と人”の思いを語る。
目次
第１章 風と人びと
第２章 風とともに
第３章 インドネシアとモンスーン
第４章 熱帯の風
第５章 タクラマカン砂漠と風
第６章 風の気候
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tochork
1
丁寧にしたためられたことが伝わってくる一冊だが、研究所としてはどうなんだろう。出口意識なしに手に取った本だったが、それにしても興味のわく記述がなかったような。エッセーと地学、生活、民俗学を足して4で割ったような読了だった。宮本常一みたいなものではなかった。2012/09/26
