出版社内容情報
バスラントは厳寒の季節。さらにココの事務所はますます極貧。一方マルクト帝国議会は皇女アルマ奪回を決議して……
内容説明
寒い寒い冬がやってきた。なのに俺の事務所はストーブも売り払ったほどの極貧状態。それもこれも人の十倍は飯を食う超人ドラゴンキラーを2匹(+少女アルマ+黒猫)も養わされているからだ。そんなある日、記憶喪失という少年が現れるが、唯一アルマのことは憶えてるとか言いやがって胡散臭いことこの上ない。さらには、マルクト帝国が皇女アルマの奪還を議決したと聞き…。ハードボイルド・ファンタジーとりあえず完結…。
著者等紹介
海原育人[ウナバライクト]
1980年、福岡生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
21
シリーズ物、最終巻。 ドラゴンキラー。それは竜の肉を食べて、生き残れてその竜の特性を使う事のできる人間。大食いでその特性と同じものを摂取、他人に植付けが可能。俊敏で馬鹿力、恐ろしく頑丈。治安が余り宜しくない町で事務所を構えるココ。彼の元にはある事情により二人のドラゴンキラーがいる。その事情に絡んだ陰謀に巻き込まれ・・・。軽めの、ハードボイルド?アクション?物。2013/04/30
オルガ
4
図書館でレンタル。シリーズ完結巻。再び皇位継承騒ぎが起こって帝国のドラゴンキラーと戦うことに。巻を追うごとにココが甘くなってきて最後はダダ甘お父さんになっちゃったなwリリィとの関係も落ち着いたし綺麗にまとまった感じ。お気に入りはアルマがイグレットを篭絡するところ。アルマならこの街でも逞しく生きていけるだろうな2014/06/18
巽
2
罵詈雑言が飛び交う勢いのあるファンタジー完結。ココは最後まで女性陣の尻に敷かれている感じでした。特にアルマが強い…。ココが文句を言いつつも楽しそうで、血なまぐさい展開の割にほんわかとした終わり方でした。2014/03/31
masato_ranrun
1
3部作最後。言葉の掛け合いでクスりとする事はあるものの、もう少し登場人物の心情を掘り下げて欲しい。やることはやってるけど、何か無機質に感じる。読後としては、「ああ、1部終わったな。で、2部は?」という感じ。悪くは無い作品です。2011/05/23
季夏
1
気になるところはちょこちょこ有るけど、それをひっくり返す面白さだった。久々にアタリの作者に出会えた。2011/01/29