日本の中世 〈2〉 信心の世界、遁世者の心 大隅和雄

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124902112
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0321

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由田 忠

3
鎌倉仏教から民衆の間に仏教が広まったと思ってしまう。しかし、こうした新仏教の祖師は信者を数多く集めようとしていなかった。教団の勢力が生まれるのは次の時代。当時の民衆が感じていた信仰心を、鎌倉時代中後期に生きた無住という遁世者の著作を通じて明かにする。『沙石集』と『雑談(ゾウタン)集』である。彼は宗派の対立を嫌い、諸宗の宥和統合を夢見ていた。当時は動物や植物が人間のように心をもって語りかけることが普通と思われていたことが分かる。そうした民衆の信仰心を知ることができた。2013/06/09

pippi

1
鎌倉時代中後期にいた無住という遁世者が書いた『沙石集』を通して、無文字文化のなかにいる庶民の「語りの宗教」活動である信心・信仰をみてゆく。本地垂迹の仏教の優位性を保持し各地の神々を包摂した二重性をつきつめずにうけいれる姿や、目には見えないものまたは動物植物にも心をみてとる姿に日本人の今に続く姿の原型を感じた。2013/07/23

陽香

0
200202282012/07/18

中将(予備役)

0
全十二巻の一として想像する中世の信仰の解説書とは大きく異なり、沙石集の注釈書の様な構成。興味深い視点を知ることが出来た。2018/11/05

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