中公文庫
獅子は死せず〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061934
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

大坂冬の陣で大きく傷を負った豊臣家。毛利勝永は一人篭城での徹底抗戦を訴えるも、大坂衆を中心に徳川との和議が成立してしまう。無念の勝永は豊臣を離れ、商人への転身を決意。海外貿易に死地を求めるが…。誰より理知的でありながら、自らも抑えきれない強い生命力と、周囲への深い愛情を宿した戦国最後の猛将の戦い。

著者等紹介

中路啓太[ナカジケイタ]
1968年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得の上、退学。2006年、「火ノ児の剣」で第一回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

46
極限で垣間見る本質。故の勝永と又兵衛・信繁の信頼感。文字通りの死士を体現。活きる場所。但し、時勢の変化は否めない。殿を務めた勝永への正宗の評が全て。大局の勝敗ではなく名を遺す意義!助左衛門の存在意義は、人の持つ弱さを再認識することで活きる路を見出す一端となることではなかろうか。物事の表裏を直視することが、本質への近道と解釈。その助左衛門とねいの愛の育むは温かく、勝永の”命令”も無論愛情。2016/12/25

巨峰

43
大阪夏の陣。せっかくの勝永の秘策も纏まりに欠ける大阪方の内部事情ゆえか、目論見を果たせないまま終わる。 後世に残る名を挙げようとするもの、死に場所を探すもの、そして生きようとするもの。それぞれの戦国が終わる。司馬遼太郎の「城塞」と同じ時代。併せて読むのもいいと思う。2015/12/13

ウィズ

14
前回読んだ時代小説が天野純希先生だったため、著者の実力不足がやたらと目立った。星2015/12/21

mataasita

12
七人の侍みたいな軍略と戦いぶりが見たいわけよ。軍記ものは。司馬さんのなんのやつだか忘れたけど読んだときに毛利勝永最強じゃないか?真田も大好きだけど、もっと騒がれてよいのでは?と思い購入した。だけどこの本はちょっと期待と違ってた。朝鮮出兵から書いてればもっとよかったのかも。星3つ。2022/05/14

できるだけ

10
当初の作戦通りにはいかなかったが毛利勝永の隊が次々と敵陣を突破し、布陣が乱れたところに真田幸村の隊が徳川家康の本陣を攻め混むところは読んでて楽しい。そして毛利勝永の隊が最後まで残っているところが好き。この作家さん、島原の乱執筆してくれないかなぁと思う。2020/05/23

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