感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
3
陸奥宗光と勝海舟の対比が面白いです。陸奥が悪どく描かれる一方、勝は気風が良くて快活。坂本竜馬のお師匠さん。竜馬が生きてたら日清戦争に向かう陸奥に何と言っただろうと思いました。高杉晋作が孫文に会ったら?とか。陸奥は徹底した現実主義者で、勝もそうだけどもう少し冒険が好きな人だったのかもしれません。もう一人の脱獄者との邂逅そして別れ。愛したアイヌ女性への想いと涙にぐっときました。2022/02/28
宮崎太郎(たろう屋)
2
二人はその道行きを交差させながら、陸奥宗光、勝海舟、田中正造と出会い明治の真ん中を歩む。日本を出て朝鮮半島、中国へと場面も変わる。2024/03/25
トーヘン
2
おお、すごい。当時の歴史の教科書を総なめにしていないか・・・田中正造やら福沢諭吉やら勝海舟はともかく、孫文までみっちり出てくるとは。漫画の力はすごい。2015/06/10
ウチケン
1
かってカミソリ陸奥の異名をとった睦奥宗光が坂本龍馬暗殺の黒幕だという陰謀説を聞いたことがあるが、其れも然もありなんと思わせる自身に利するところあれば、恩義ある師でさえも謀にかけようとする。「王何んぞ必ずしも利を曰わん(以下略)」田中正造が獄中で云う孟子の詞がどう掛かってくるのか?舞台は半島・大陸へと移り世界も広がる。いよいよ面白くなって来た、、、ってコレあと1巻(4巻)で終わりだっけ?どうなるんだ!2015/09/13
でろり~ん
1
いやはや、いっぱい出てきますね。金玉均、福沢諭吉、勝海舟、田中正造、陸奥宗光、袁世凱、閔妃、孫文。これだけでも当時の東アジアのきな臭さが充分に伝わって来るけれど、実際は、英仏独、そして露と、このマンガには直接登場してこない勢力の方が地球規模の主流情勢だったんだろうねえ。日本を、アジアを描くためにそうしているんだろうけど、これだけでも充分に複雑怪奇。世界大戦って、やっぱりオオゴトなんだねえ。さてこれから主人公の王道やいかにってトコでありましょうか。リアリティがちと薄い感じになってきている。2015/06/16